2018年12月の研究会報告
日時 2018年12月1日(土)15:30~20:00
会場 麻布中・高校
1 | 見かけの深さ測定 | 増子 寛 |
2 | 江沢洋さんの本 | 広井 禎 |
3 | 国際バカロレアと物理 | 本弓 康之 |
4 | 都市大ソコロフ先生研究会報告 | 右近 修治 |
5 | FLIRを使ってみた | 今和泉 卓也 |
6 | 高校物理のエネルギー学習プラン | 石井 登志夫 |
7 | 簡易ホバークラフトの原理 | 湯口 秀敏 |
8 | 電磁誘導 モーターと豆電球の演示実験 | 湯口 秀敏 |
9 | ボーア理論再考 | 鈴木 亨 |
10 | 江沢洋選集/ガドリニウム 紹介 | 殿村 洋文 |
11 | 位相差を利用した音速測定の生徒実験 | 山田 達之輔 |
12 | 福島第一原発見学報告 | 村田 律子 ・ 小林 一人 |
今回は34人が参加しました。今回は他の会合とも重なっていたようで、途中参加も多かった。
増子さん
3月例会で少しだけ紹介した装置。群馬大の寺嶋先生のアイディアを元に、水による浮き上がりの距離を測定できる。レンズとスクリーンがセットで動くのがミソ。
広井さん
学習院大学の名誉教授である江沢洋先生の著作集(全6巻)の刊行が始まったので、1巻目の紹介。
本弓さん
国際バカロレア(IB)教育に関わることになったので、IBの説明を。色々とハードルは高い。
右近さん
8月にソコロフ教授が来日し、都市大で講演会があった。ビデオから文字起こしをして資料として提供。
今和泉さん
FLIR(フリアー)の赤外線サーモカメラの活用紹介。3万円前後で入手できる。熱伝導や比熱の実験、非弾性ボールを叩いた様子などを撮影すると、良い映像教材になる。
石井さん
「物理基礎として教えたいことはエネルギーの保存という概念である」とした授業プラン。仕事からスタートして熱まで含めて全10時間の流れになっている。
湯口さん
簡易ホバークラフトがなぜ膨らむか、そしてなぜ滑らかに滑走するか。その理屈を考えてみた。
湯口さん
モーターと豆電球を直列につないで、回転させたモーターを止めたらどうなるだろうか。というよくある問い。モーターと豆電球の電位をイージーセンスで取って分析する。実際に確かめるのは大事。
鈴木さん
ボーア理論におけるモデルは正しいのか?間違っているのか?そしてそれよりも、高校では何を教えるべきなのか。量子力学が発展していった香りを、ロマンを伝えたい。
殿村さん
奇しくも広井さんの書籍紹介と重なった。もう一つはGdの紹介。キュリー点が常温付近にある。
山田さん
マイクを固定し、スピーカーを乗せたラボラトリージャッキを動かして、オシロスコープで位相差を測定し、音速を測定する。6kHzで生徒実験をやる状況を想像するとなかなかにすごい。
村田さん・小林さん
福島第一原発の見学に行ってきた、その報告。常磐線の様子からも、まだまだ復興が完了していない様子が伺える。原子炉の内部にも入らせて貰い、現状の取り組みを見学してきた報告。