2019年6月の研究会報告
日時 2019年6月8日(土)15:30~19:25  会場 麻布中・高校

1 物体を回転させるはたらき 石井 登志夫
2 鈴木亨さんの稿 広井 禎
3 中谷宇吉郎の「虹」を読む 石川 謙
4 ワンボードマイコンの活用 石川 謙
5 棒を伝わる縦波の速さの測定 岸澤 眞一
6 簡易ウェーブマシンの素材 殿村 洋文
7 多重スリットの干渉パターン 増子 寛
8 斜方投射の生徒実験 今和泉 卓也
9 大型滑車の授業での使用例 清水 裕介
10 Kahoot!を用いたコンセプトクイズ 熊井 孝弘



今回は27人が参加し,初参加の方も複数参加されてました。



石井さん 面天秤を活用したモーメントの学習プラン実践報告。園芸用の皿に穴をあけたものを班の数だけ用意して実施した。生徒が自分たちで操作できるものを用意するのは、大事な取り組み。

 
広井さん 鈴木亨さんが書いた通信を整理してみた。生徒からの質問や本人が気になったことを、突き詰めて勉強・研究していたことが窺える。次世代の勉強にもつながってほしいという願いを込めて。

 
石川さん 昭和初期の物理学者、中谷宇吉郎の書いた虹の論考に関して。著作権が切れており、青空文庫でも読めるものもある。説明として気になったところは実験で確認する姿勢も忘れない。

 
石川さん Arduino(マイコンボードの一種)を使って遊んでみた報告。遅延回路を組んでミルククラウンの撮影に成功。探究活動などで高校生が実践することも増えてきているようである。


岸澤さん 金属棒を縦方向に打撃して伝わる縦波を測定した話。2018年度の物理チャレンジの課題でもあった。きれいなデータを得るために打撃条件を色々工夫した話なども。


殿村さん 実験講習会でウェーブマシンの紹介をする予定だが、昨今のマイクロプラスチック問題を受けてストローの代替物を考えている。パスタ乾麺や、アイスの棒、木製のマドラーなどを検討中。

 
増子さん ダブルスリットの干渉縞を、三重、もしくはそれ以上に拡張する話。単位円を幾何学的に考えれば、位相の違う重ね合わせもそれなりにわかりやすく、なる。かな?


今和泉さん Kinoveaを活用した斜方投射の生徒実験の報告。生徒がボールを投げて、自分たちで動画撮影をして解析する。一人一人がPCで分析できる環境を用意している。


清水さん 3Dプリンタで作成した大型滑車を使って冥王星の重力加速度を再現することにチャレンジしてみた。地球の1/15程度。アトウッドの測定方法。


熊井さん Kahoot!を使ってPeer Instructionを実践してみた報告。生徒のスマホを使えば、投票システム(クリッカーなど)が無くとも使える。問題は、生徒のスマホ使用が許されるかどうか。