2014年3月の研究会報告
日時 2014年3月1日(土)15:30~  会場 麻布中・高校

1 理科総合B報告 千野 司
2 波動実践報告 石井 登志夫
3 歴史教育としての放射線教育 影森 徹
4 力の平行四辺形 長谷川 智子
5 熱の考査問題 広井 禎
6 コイルの誘導電流 鈴木 亨
7 図書紹介 笠 耐
8 電磁気授業報告 岸澤 眞一
9 音に関する実験など 湯口 秀敏
10 低電圧LED豆電球 井上 賢
11 おきあがりこぼし 佐野 浩史
12 白色光の干渉ヤングの実験 古澤 佑一



今回は36人が参加し盛会でした。最近は若い会員の例会参加が増えています。



千野さん 理科総合Bの授業報告です。授業で使われたプリントが立派な冊子になっています。


石井さん 波の授業の実践報告です。出された課題をもとに生徒が考えていく授業です。おもしろくて,考えに値する課題がたくさんあります。


影森さん 放射線に関する授業で,日本が第2次世界大戦中に原爆を開発しようとしていた歴史も取り上げました。当時ウランやトリウムが採掘されていた場所に行って実際に調査を行ったことも報告されました。


広井さん 熱分野の考査問題と生徒たちの解答例の紹介です。文章で答えさせる問題で,きちんと理解していないと答えられない問題ばかりです。


鈴木さん 都立高校の今年度入試問題理科の,コイルの誘導電流に関する問題がおかしいのではないかという疑問の表明です。


笠さん 平田森三著「キリンのまだら 自然の統計現象」中央公論社 自然選書 1975 および
     宇田道隆編著「科学者 寺田寅彦」NHKブックス1975
     の紹介です。


岸澤 マグダーモットのチュートリアルの電磁気分野を1年間実施した結果の報告です。


湯口さん 北村俊樹先生のソフトを使った音の授業実践報告です。



長谷川さん 岩波の映画とプラスチックばねを使った,中学での力の合成の授業に関する報告です。写真はプラスチックばねを使った実験教材の改良バージョンです。


井上賢さん 低電圧LED豆電球の不思議な特性を報告してくれました。電圧を上げていくとだんだん明るくなりますが,ある電圧を超えると暗くなっていきます。たぶん内部に制御用のICが入っていて,そのせいだろうという意見が出てきましたが,その解明はK氏にゆだれられました。


佐野さん GOMBOCとよばれる,不思議なおきあがりこぼしの紹介です。どのように置いても必ず自分で起き上がります。均質な材質でできていて,底におもりがあるわけではありません。数学的に厳密に計算された形状だそうです。


古澤さん 白色光を使ったヤングの干渉実験の紹介です。従来のやり方では,明るい干渉縞が得られませんでしたが,単スリットを出た光をレンズで集光して複スリットに当てることにより,明るい干渉縞を見ることができます。