2018年6月の研究会報告
日時 2018年6月2日(土)15:30~19:30  会場 麻布中・高校

1 物体の運動の表し方 石井 登志夫
2 ボールの投げ上げ運動,空気抵抗を受けるとどうなる? 右近 修治
3 揚力で台車を動かす 増子 寛
4 FCIの結果 手塚 博紀
5 マサツの授業 川島 健治
6 力学演示実験 湯口 秀敏
7 キャンドルLEDライトのIC 喜多 誠
8 剛体のつりあい授業報告 吉岡 裕幸



今回は27人が参加し,盛会でした。最近は年齢層も所属も幅広くなり、議論も活発になっています。



石井さん 埼京線のx-tグラフを使ったアプローチ。生徒によっては、傾きが変化率であることを理解することや、そもそも接線の概念を持つことは、ハードルがあるかもしれない。数学との横断は難しい。

 
右近さん 空気抵抗がある場合の投げ上げ運動について、問題4問。高校生が扱う力学の課題としても十分成立する。2018年現在でも論文が出されている。右写真は紹介した書籍。


増子さん スマートカートに帆を載せて、風を当ててその揚力で台車が動く。イメージ通りだが、実際に動くのを見ると納得しやすい。


手塚さん 勤務校異動に伴ってFCI調査の学校間比較。どこまで理解しているか把握するのは難しい。


川島さん ギア比の大きなモーター車を自作して、ゆっくり走る車を使った摩擦の授業。車におもりを乗せて綱引きしたり、斜面を登らせたり。汎用性高く使えるが、よく考えると難しい話題も含む。


湯口さん 力学の演示実験に関して色々。力のつりあいから単振動まで。実物で見せる大事さもある。センサを使ってグラフを見せることも活用していく。

 
喜多さん 100均のLEDローソクに内蔵されているICチップを見えるようにしてみた。カッティングの技術やヤスリのかけ方など、さらっと言っている中にも技術が盛り込まれている。


吉岡さん 剛体の授業の実践報告。面天秤や人参のぶら下げなどの課題をしっかり議論していく授業。生徒の意見を中心として授業が展開されているようで、考えさせる授業だと感じる。