2019年11月の研究会報告
日時 2019年11月1日(土)15:45~19:45  会場 麻布中・高校

1 鈴木亨さんの作用反作用から考えたこと 広井 禎
2 「仕事とエネルギー」概念の再検討 右近 修治
3 仕事とエネルギーの指導について 西尾 信一
4 福島の復興と放射線についての授業実践・
生徒研修及び教員研修会(県外の学校の放射線テスト結果)
千葉 惇
5 衝突時の運動量保存と運動エネルギーの変化 増子 寛
6 3色LED+回路を追試してみた 石井 登志夫
7 エネルギー学習 石井 登志夫
8 シミュレーション版 もしも原子がみえたなら 小林 眞理子
9 パタリンチョウ ガリレオクラブ報告 湯口 秀敏



今回は32人が参加しました。今回は仕事とエネルギーに絡む発表が多かったです。


広井さん
鈴木亨さんの論文を読んで気づいたこと。プリンピア(中野猿人 訳)をひも解くと、作用反作用の前に作用の説明がある。高校生に力学を教えるときに、本当に教えたいことを精選して臨みたい。

 
右近さん
仕事とエネルギーの関係を、“なんとなく”理解していると陥る疑問を紹介。系を明確にして考えると、正しく理解できる。「位置エネルギーは2物体以上の配置で決まる」という導入はいかが?


西尾さん
大学の薬学部で教えてみて感じた、一連の流れの再考。仕事よりも先にエネルギーを教えてはどうか。教えたいことはエネルギーである。PSEUDOWORK(擬仕事)を使わないように気をつけたい。


千葉さん
福島県はまだまだ現状が知られておらず、放射線量が高いと誤解されている。放射線教育や復興に関わる風評被害など、対応すべき課題は多い。科学的な視点から物事を捉えられる生徒を育てたい。


増子さん
スマートカートを使って、バネを介した衝突・磁石で反発した衝突・ゴムをはさんだ衝突・粘土をはさんだ衝突のデータを取ってみた。グラフで分析できるのがわかりやすい。


石井さん
夏の大会で高見さんが紹介した、光の3原色の道具をArduinoで作ってみた。フルカラーRGBのLEDを順に点灯させる回路作成し、周期を可変にした。

 
石井さん
実際に生徒に滑車の実験をさせる、仕事やエネルギーの授業。黒板貼り付け式の演示実験もあり、教材豊富。ワニの食事データから1日の消費エネルギーなどの計算なども紹介。


小林さん
シミュレーション動画で見る、もしも原子がみえたなら、の紹介。日英二ヶ国語対応で、WinでもMacでもiPadでも動く。分子運動のイメージを楽しめながら学べる。

 
湯口さん
パタリンチョウをエジソンクラブ作ってきた報告。100均の磁石で簡易に作れる。細かなコツがありますが、楽しそう。