2021年6月の研究会(オンライン)報告
日時 2021年6月5日(土)14:30~18:50 会場 Zoom上にて
1 | 盲学校で力のモーメントを教えてみて | 平野 祐希子 |
2 | 気体分子運動論 重力が無視できる条件 | 石﨑 喜治 |
3 | 動画教材をどこまで作り込むか | 太田 渓介 |
4 | 薄膜干渉の授業の実践報告 (シャボン膜とレンズのコーティング膜の観察) |
清水 裕介 |
5 | GoogleClassroomを使った授業報告 | 石井 登志夫 |
6 | 鉛直面内の円運動の授業展開と実践 | 今井 章人 |
7 | センサーを使った運動の授業展開例 | 湯口 秀敏 |
8 | 偏光板の透過強度の測定 | 増子 寛 |
9 | ジェンダーギャップ解消に向けた反転授業の実践について | 竹内 透 |
10 | 滑車を介したおもりと台車の運動の実験 | 今和泉 卓也 |
11 | Free-Body Diagramと質点モデル | 勝田 仁之 |
今回は34人が参加でした。若手からベテランまで、幅広く参加・発表できる場はありがたい。
平野さん 盲学校でのモーメント実践報告。石井さんが過去に発表した道具に糸をつけ、中心線が手で触ってわかるように工夫してある。授業展開等、一連の流れも紹介してくれ大変参考になった。
石﨑さん 勝田さんの発表を受けて、疑問に感じたことから派生した様々な考察。温度が均一なら粒子分布の平均は9000m位になるらしい。が、その状態で温度が均一なのだろうか。モデル化は難しい。
太田さん 動画教材を作る上で技術的な工夫と生徒への効果をまとめてくれた。継続的に動画を作成していくには、時間コストは意識せざるを得ないだろう。反転授業的にも復習教材にも活かせる工夫。
清水さん シャボン膜の干渉とコーティングレンズの観察を、生徒一人一人の実験で行った。色がついて見えたら「屈折」とつながっている生徒もいるので、干渉と回折と屈折の区別をつけさせたい。
石井さん Google Workspace for Educationを活用して、意見交換をしながらの授業展開。生徒の意見の収集や、フィードバックが“簡単に”できるようになった、とのこと。みなさんぜひ追随を。
今井さん 円運動後の授業実践。スマートカートに糸をつけて振り子にして張力測定していたが、スマートカートを振り回すことに驚く参加者も多かった。まぁ、本家でもやってるからいいのか・・・
湯口さん 衝突や斜面の上り下りを、これまではリアルタイムで実験しグラフ描画していたが、記録したものをゆっくりと丁寧に解説していくのも良いと感じてきた。動画もセンサも、使い方次第である。
増子さん 光強度を測れるセンサを使って、偏光板の回転角と透過光を調べる実験。もちろん3枚重ねの状態も測ってある。マイクロ波の反射角度や、アンペールの法則も、回転センサで可能になる。
竹内さん 非常勤で教えている高校がmacbookでOne to Oneを実践しているので、動画での予習とgoogleフォームで復習を実践している。ジェンダーギャップを埋めるにはどうすればいいのだろうか。
今和泉さん 「滑車を介しておもりで台車を引く」と、言ってしまえばシンプルな話なのに、考えさせるバリエーションがある。グラフから気づいたことや共通することを書かせるのも、大事な実践。
勝田さん 力の矢印には色んな流派があるが、質点では作用点は一点になる。剛体や質点の話をせず作用点を描き分けるのは、本来は難しいことなのだろう。質点で考えられるよう丁寧に誘導したい。