2024年11月の定例会(オンラインとのハイブリット)報告
日時 2024年11月30日(土)15:30~18:00  会場 麻布中・高校&Zoom

1
ヤングの実験とシミュレーション 石井 登志夫
2
加速度と動滑車 湯口 秀敏
3
国際バカロレアDP「物理」の内部評価について 本弓 康之
4
生徒実験報告 「回折格子」と「電池内部抵抗」 岸澤 眞一
5
短距離走の解析 〜生徒の探究活動の1つに〜 今井 章人
6
「熱」と「仕事」の等価性と差異 どう教えていますか? 今和泉 卓也


 
今回も麻布中高の会場からzoomで配信し、現地23名とzoom16名の計39名が参加。ベテランから若手まで幅広い世代が参加し、司会も若手の先生がやってくれた。APEJの未来は明るそうだ。


 
石井さん ピアノ線とカミソリを使ってヤングの実験に使えるスリットを制作し、生徒実験をした。Desmosのシミュレーションでスリットの数を増やしていき、ヤングの実験から回折格子へ。

 
湯口さん 加速度の実験はデータ処理量をミニマムにしても実感が持てる。30cm程度の斜面でも二次関数が見えてくるので、生徒の負担は減る。自作の動滑車も会場に持参して作り方を教えてくれた。

 
本弓さん バカロレアには試験問題で測る外部評価と研究課題レポートで測る内部評価がある。科学的研究はオープンエンド型の課題をルーブリックに沿うようにテーマを設定しないといけない。大変。

 
岸澤さん 少し不親切にした手順書で行った生徒実験の報告。「内部抵抗を求める」という目的だけを共有し、回路や方法は生徒が考える。「高3だからできる」と仰ってはいるが、よく鍛えられている。

 
今井さん 「早く走る」という身近な課題を運動方程式を学習するメリットに変換。短距離走を動画で撮ってPASCO Capstoneで分析し加速度について考える。力学の要点が詰まっている課題だろう。

 
今和泉さん 熱と仕事には等価性はあるが違いがある。そこを丁寧に伝える必要はないだろうか。熱サイクルを考えることで、熱と仕事の差を理解しやすくなるだろう。不可逆性の話にもつながる。