2026年5月の定例会(オンラインとのハイブリット)報告
日時 2026年5月23日(土)15:30~19:30 会場 麻布中・高校&Zoom
| 多重表現による概念獲得を目指した「斜面の往復運動」の実践報告 | 勝田 仁之 | |
| 中学理科における「光の反射の法則」の扱いについて | 勝田 仁之 | |
| うるさくない音波の干渉の生徒実験をやってみた〜github copilotを活用して〜 | 今和泉 卓也 | |
| コンデンサーの基礎実験 | 右近 修治 | |
| 水平配置したリング磁石間の結合エネルギーを求める | 平山 修・増子 寛 | |
| 超音波距離センサ(HC-SR04)とphyphoxを用いた運動の法則の生徒実験 | 竹内 透 | |
| 熱の扱い 再検討 | 廣井 禎 | |
| 物理基礎はじめの実験 -歩く速さを測る、壁に衝突する台車の運動- | 湯口 秀敏 |
麻布中高の会場でハイブリット開催。現地28名とzoom19名の計47名の参加。発表に対して熱い議論が交わされて充実した定例会になった。

勝田さん 斜面を往復する台車の運動について,速度ベクトル図を用いた「多重表現」を導入。加速度が負で一定であることを視覚的に捉えさせる授業報告。クラスの1/4がベクトル図で理解したとこと。

勝田さん 中学の教科書のように反射の法則によって鏡像を説明するのではなく,鏡像から視差を利用した実験で反射の法則に辿り着くという生徒の思考プロセスに沿った授業実践を報告。

今和泉さん 自作アプリEasyOsiloを開発。干渉実験は他の班の音や話し声が邪魔になるが,output周波数のみ測定できるので,小さい音で実験が可能となった。管内の音用のアプリTubeScopeも作成。

右近さん 物理オリンピックのコンデンサーの課題を探求課題として再構成。実験を探究課題に落とし込むには,モデルの構築と検証のサイクルを組み込み,多重表現による理解を意識することが大切。

平山さん・増子さん 平山さんはリング磁石を水平に並べたときの引力を測定したところ,rの7.5乗に反比例することがわかり,2個の結合エネルギーから複数個の結合エネルギーを計算した。増子さんは精密な装置で追実験し,同様の結果を得ることができていた。

竹内さん 3月報告のレーザー測距を超音波測距センサに変えることで測定距離を長くできたので,BLT接続でPhyphoxを使用し,運動の法則の生徒実験を行った。スマホを利用でき,生徒も扱いやすい。

廣井さん 宇宙のエネルギーが保存すると言っただけでは,エネルギー保存則の重要性は伝わらない。エネルギー欠損からニュートリノが発見されたことなど,科学の道具として説明する意義を強調。

湯口さん 歩行実験から長距離の移動を予想するなど,物理学習の意義を伝える授業を報告。静止している2台の台車のx-t,v-tグラフを書けない生徒は多い。グラフは高いハードルであることを再認識。
